内部留保と借金返済

企業の内部留保とは、企業が持つ余剰力ととらえることができます。
ただし、内部留保が高いからといって必ずしも借金の返済が進むとは限りません。
ここでは、内部留保と借金返済について考えてみましょう。

内部留保とは、決算書類のうち「貸借対照表」の「資本の部」に記載されています。
一般的には、この内部留保が高いほど企業経営の安全性は高いといえます。
ただし、内部留保の部分を、則借金返済に充てることができるとは限りません。
例えば以下の例を見てみましょう。

現金・預金 150 借入金  200
売掛金   250 買掛金  200
土地    550 資本金  300
         内部留保 300
合計    1000 合計   1000

会社の資産は、様々な形で存在しています。
現金や預金の他にも、会社が保有している土地などの不動産、商売上発生している売掛金などの債権も資産のひとつです。
この資産をすぐに処分できるというわけでもなく、とくに商売上の売掛金などは回収するまで借金の返済に回すことすらできないのです。
つまり、売掛金の回収率が悪かったりすると、その分負債を返済することが難しいとなります。

また企業にはある程度の運転資金が必要です。
金額的に借金を上回る現金があったとしても、運転資金のことを考慮にいれると、一気に借金を返済することが難しいこともあります。

内部留保と借金の関係には、このような様々な事項が関係しています。
単純に、「内部留保が高い」「借金が少ない」会社が「安全」とは言い切れない部分もあります。